スティ−ヴン・グールドの原作を読んだのは数年前。なので、ザルアタマの私は詳細は覚えていないのであるが、ダグ・リーマン監督によるこの映画の予告編や紹介記事を見るたびに「え?そんな話だっけ?」と思うことしきり。
 
 その、パラディンって何よ?もう一人のジャンパーって??主人公が幼少の頃家を出たお母さんはそういう形で登場するの???と疑問多し。
 
 けれど、いくつかそういった記事を読んでいて、そうか、この映画化されたものは主人公ディヴィッドの特殊な能力にだけ目を付け、それをいかに視覚化したら楽しいか?という一本に絞った作品なのね、とわかってきた。まあ、それならそれでいいじゃないか。ヤングアダルト小説とはいえ文庫本で二冊の容量をスッキリまとめ原作の読者全員が納得できるようには作れるはずないのだから。
 
 と、原作とは全く異なるもの、と承知の上で見に行ったのであるが。。。
 
 こ、これは、、、、!?
 
 隣のオジサン、初っぱなからディヴィッドがジャンプするたびに笑っていたが、確かにこう作られてしまうと、もう笑ってしまうしかないかも。
 これでは、ディヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)はただの迷惑野郎ではないか。私はグリフィン(ジェイミー・ベル)の方に同情しますね。彼、どうしたろうか。それにディヴィッドの両親(マイケル・ルーカー&ダイアン・レイン)も、ローランド(サミュエル・L.ジャクソン)も、、、
Jumper [Original Motion Picture Soundtrack]
 特撮等に金を使いすぎて、物語を完結させることが出来なかったのだろうか。話を盛り込みすぎて内容が破綻しているのではなく、それ以前の問題だ。まるで「序章」だけ見せられた感じ。むろん、それも原作とは全く関係ない。いや、もう原作云々で語るレベルではないな。
 
 ある意味、驚かされた一作。
 
(グリフィンの物語の方も読めば少しは納得できるのかなぁ)
ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-5) (ハヤカワ文庫 SF ク 8-5)

ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6) (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)

ジャンパー グリフィンの物語 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-7) (ハヤカワ文庫 SF ク 8-7)